Risk

心の日記

時間にシビアな日本人

 

電車が遅延した。

目の前のおじさんが時計を見ながら舌打ちした。となりのおばさんは寝始めた。若い人はスマホを使って時刻表を見直している。

たまに自分も電車の遅延で頭を悩ませられることがある。外国の人がどうとかはあまりわからないけど、日本人は時間に敏感すぎる。

 

電車が遅延したら、なにも対処できない。たくさん動いても大きな箱の中。みんなそれぞれ電車が動くまで待つしかない。だけど待つっていうことほどもどかしいものはないんだと思う。それがなにをしたらいいかわかんない時ほど。

さっきの舌打ちおじさん会社がどこかに電話をし始めた。電車〜でみたいな。電車の中での通話はマナー違反とされる。彼はそれを知らないわけではない。知ってる上で電話をしている。

 

この世におけるマナーやモラル、常識というものは、絶対的な存在ではない。電車の中での通話が良い例だが、時間や場所、背景など状況にによって覆されることは多い。この社会で当たり前とされることは、多くの人から賛成を得られるマジョリティであり、全体という単位で考えたときの利が大きいということだろう。しかし、個々の欲望に焦点を当てた時、マナーやモラルといった常識は帰って弊害となる。

 

生きたいように生きることができない社会に生きるという極論をとると、何ともヘンテコな社会に俺たちは生まれてきたんだな。

 

時間に迫られ、空間に迫られ、人間に迫られ、あーギャバたべよ。